セキュリティ系エンジニア。IT技術について書いているふりをしています。
by neo_logic
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ダ・ヴィンチ・コード 2006年/米/140分
今回は小説を読んだと言う前提で書きます。

メディア移植の中で、最も頻繁で、最も非難が多いのは
やはり小説から映画にするときだろう。

小説のほうがたいていロジックが緻密だが動きに乏しく、
映画は大味だが視覚聴覚に訴えてくるようになる。
成功のコツは、それぞれのメディア向きの要素を抽出することだ。

ダ・ヴィンチ・コードは、作り手がすごくがんばった。
小説にかなり迫る面白さだった。
だが、やはり元ネタが複雑であるがゆえに、
映画だけ見てもなかなか完全に理解できる人は少ないだろう。

「よくここまでやったなあ」という賛辞と
「うーむ、まだまだここまでかあ」という残念さが
両方入り混じるつくりだった。

良点はやはり美術である。
ダヴィンチの作品にせよ教会にせよキャラクターにせよ、
見せりゃ一発だ。
「ヨーロッパってなんて美しいんだろう」
「狂信者ってなんて醜いんだろう」
ここを見せる上では、完全な成功だ。

一方で
「うわ、そんなに間単に暗号解読されちゃうの?」
「えー、そこでぶん殴って解決なの?」

みたいな要素も多かった。
小説だとすっ飛ばせるところが妙にクローズアップされたり、
逆に重要なところがすっ飛ばされてしまっていたり、
やはり難しかったんだろーなー、とも思わずにはいられない。
まあ露骨につっこむと野暮ったいがそれでも気にはなる。

両者を加味して、もう一つ評価できるのは
徹底して地味なつくりにしたことだ。
大人向けの渋い作品である。

見かたを間違わなければ、見る価値は結構あると思う。
「キリストにも、恐らく水の上は歩けないだろう。
けれども影響力があり、多くの命を救っただろう」
これを言えてればいいのだ。

あーあと、俺やっぱりトムハンクス嫌い。
こいつ絶対に偽善者だ。

【評価】
総評 70/100点 (良作)
美術・音楽・演出 合格点
役者         及第点
ロジック       落第点
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by neo_logic | 2006-05-21 21:59 | メディア評
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