セキュリティ系エンジニア。IT技術について書いているふりをしています。
by neo_logic
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
Twitter
Twitter
検索
カテゴリ
その他のジャンル
記事ランキング
【映画評】 黒帯 KURO-OBI (2007年/日/90分)
モントリオール映画祭に出品された、空手をテーマにした作品。
昭和の始めころ、空手を学んでいた二人の男の話。

師匠が死に、黒帯を継ぐのは誰になるか。候補は二人。

一人は師の教え「空手に先手なし」を破り、憲兵隊へ空手を教えて出世していくが、
一人は師の教えを守り、それが原因で大怪我をした上、イカサマ賭博に巻き込まれる。

この対照的な、二人の武道家を描いた作品である。

さて。

実は空手がテーマの映画ってすごく珍しくて、
特に武道としての空手を描いた最高傑作なんて、
ベスト・キッドくらいしかないというのが実情だったりする。

その点、本作では、空手の精神性を中心に描かれていて、
しかも、主演の二人が現役の空手家(しかも相当の大家)で、
本当の空手を見ることができる。

殴られる前に避けるとか、そういうのが無い。
技術も最高峰のものが見られる。なにより速い。

ハイキックよりも中段突きのほうが、はるかに格好いいという、
きわめて珍しいタイプのアクション映画である。

しかし、空手家に対する最大のリスペクトと対照的に、
空手に対するリスペクトがほとんど払われていない。

舞台はどこなのかわからんし、政治的な背景も最初にちょこっと出てくるだけ。
空手の歴史は政治・軍事・地方文化などと密接に関わっているはすなのだが、
実在の有名人は一人も出てこない。一種のファンタジーとなっている。

唯一のリアルさを出しているのが、憲兵隊が空手を採用するというところなのだが、
そんな史実があったとは思えないし、あったとしても、大学か武徳会経由だと思う。
というわけで、この作品、傑作とはいいがたい。あくまでB級。

「空手やアクションはどうでもいい。真の空手家が見たい」
という人にはお勧め。

あ、私個人の評価? 
そんなもん、八木館長と中師範が出てくるだけで、十分に決まってますがな。

【評価】
監督:味がある。
演出:上々。
脚本:わかりやすい話だが、取材は足りない。
空手:これを超えた作品は無いですね。

得点:75点くらい?(八木館長と中師範は100点ですが)

DVD買いましたが、メイキングが本編より数段面白いです。
殺陣師と主演の対談とかがリアルすぎる。

youtubeのリンク(予告編。本編も一部はyoutubeで見られます。)

http://jp.youtube.com/watch?v=v9-vI4HxRmI

[PR]
by neo_logic | 2008-11-02 14:13 | メディア評
<< 【世界の武術】はじめに 【ハプスブルクとヨーロッパ】最終回 >>