セキュリティ系エンジニア。IT技術について書いているふりをしています。
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カテゴリ:メディア評( 37 )
【書評】 『丁か半か』いやイカサマか 仲田紀夫著 東苑社(1998)
このページ見てる人なら大半が好きそうな数学史の本。
数学は歴史と絡めると面白さが倍増する。

もちろん発達し続ける分野なのだから、論理が完成してしまえば
それ以上は望まれないものではあるが、
天才達がああでもない、こうでもないとひねくりこねくりまわした
数字と論理の世界が、どう展開してきたのかがわかる。

トピックとしては、
ゲルマン人が発達させた統計学、ラテン人が発達させた確率学っていうのが、
民族性を雄弁に表現していて面白い。

社会数学の台頭と失脚の話なんかも楽しい。
使いようによっては猛烈に便利なのに、使いようによっては誰も見向きもしない。
まあ、統計のインチキについて書いた本は死ぬほどあるけどな。

たまに読書でもしてみるかなあ、という数学好きの人にはお勧め。
深い内容ではないので、さらっと読むのがいいと思う。

【評価】
総評 70/100点 (良作)
雑学度 合格点
論理度 及第点
歴史度 及第点

 
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by neo_logic | 2006-04-25 07:10 | メディア評
プロデューサーズ/2005年米/134 分/ コメディ
バ、バ、バ、バカすぎる……

劇場出てからも笑いで涙がとめどなくあふれ出る映画は久々に見ました。
うーん。えーと、感想なんていいようありませんがな。
あんた人種、宗教、国籍をなんだとおもっとるんですか。

しっかし、これ日本で理解されんのか?
ミュージカルの世界の常識がなくても面白いのか?
元ネタわからなくても笑えんのか?

なんで日本に持ってくる気になったんだろう。
でも後ろの席のねえちゃんと横の席のにいちゃんも笑ってたんだから、
それなりには理解されてんのかな、やっぱ。

【評価】
総評 80/100点 (快作)
社会通念 落第点
公序良俗 落第点
愉快痛快 合格点 
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by neo_logic | 2006-04-17 00:25 | メディア評
【書評】 報復 J・ホフマン著 ソニーマガジンズ(2004)
強姦された過去を持つ女性が、ロースクールを出て検察官となるが、裁判の被告はその時の犯人。なんとか有罪にしようとするものの、自分の動揺が邪魔をして、さらに被告に有利な証拠ばかりが・・・

うーん。
主人公は格好いいです。
悪役は怖いです。
しかし。
うーん。
やっぱりスカーペッタ・シリーズの二番煎じだよ、これ。

この作品の良質な部分は、むしろ中盤の展開の妙味だと思う。
絶対必勝のはずの主人公が、一瞬で窮地に追い込まれるシーンは迫力。
ラストさえ面白ければそれでいいというのはあまり好きじゃないんだよな。
小説で一番難しいのは中盤の盛り上げ方だ。
伏線ががんがん消化されつつドラマが進むのはかなりの迫力。

あと、強姦の怖さってのは、やっぱ男には完全にはわからんわな。
殺されるのとは別種の恐怖があるんだろうが、
想像はできても直感がついて行かない。
多分、ホフマンはすごく女性的な人なんだろうな。

【評価】
総評 70/100点 (俊作)
キャラクター  合格点
サスペンス   合格点
トリック      及第点 
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by neo_logic | 2006-04-07 23:53 | メディア評
【映画評】 ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女 2006年アメリカ/ 140分/ カラー
えーと、見ましたよ。ナルニア。
ええ、一人で見たともさ。
いいもーん。映画は一人で見るほうが面白いんだもーん。
しくしく。愚痴、以上。

さて、だ。

正直ね。怖かったんですよ。駄作になる可能性ありだと思ってた。
なぜか。古い童話だからです。原作が。

指輪物語は、映画化しやすいと思うんですよね。解釈がいくとおりにもできるし、
あれは歴史だから。三国志やトロイを映画化するのと変わらないと思ってました。
ハリーポッターも映画化しやすいと思う。あれは完全に原作が普及してたから。
新しいのは作りやすい。感覚が近いですしね。

ナルニアはね、違うんです。歴史じゃなくて童話なんですよ。しかも古い。
どんなに勇ましいアスランが出てこようが、どんなにお涙頂戴な兄弟の絆があろうが、

「子供向けだね」
「もう古いよ」

この二言相手に太刀打ちできないカモ・・・と思ってたんですよ。
いや、原作は傑作なんですが、冒険シーンも戦争シーンも地味なのですよ。
子供だましではないですが、子供向けなんです。
ハリウッドは大人が見ないと興行として失敗。
どうすんだべなー・・・・・・

結 論
そんなことより、猛烈に魔女が格好いいですよ??


誰ですかこのヒト? ハリウッドはまだこんな名優を抱えてたんですか??
ってーか・・・

げげっ! 
コンスタンチンのガブリエル!!
ティルダ・スウィントンだあっ!!


なんだこの問答無用な美しさは。これで46歳ですか?
ミス・ユニバースが裸足で逃げますよ?

いやー、驚愕。
「ターミネーター2」のターミネーターか、
「ジャイアントロボ」のアルベルトか、
「バイオハザード」のアリスか、
いや、その上行ってるよ。この怖さ。この強さ。

透徹した悪魔。
一切の飾り気がない恐怖の具現化。
無色の虚空を統べる、輝く水晶の女王。

強くて、強いのが、強いから、強い。

これは勝てない。勝てないが、しかしそれでも主人公とアスランが勝つから面白い。
なんてわかった作りなんだ。

ところで。ハリウッドの戦闘効果にはいくつかの「お約束」があります。
たとえば、斧とナタは、ジェイソン以外の体格がいい奴が持つと負ける、とか。
弓は、射手の顔がアップにならないと当たらない、とか。
無駄に刀や槍を回転させると負ける、とか、そういうのです。
まあ、戦いを余興的に見せるための手法ね。間違ってるけど、面白くなる手段。

で、その中に、
「戦列に火線が張られると、迂回もしくは火線のために対応をしないと突破できない」
というお約束があるのですよ。実際に見ればわかるのですが、炎は面的に燃えない限り、逃げる必要はあまりないのです。でも、映画だと中央からは抜けられないことになってるのね。ラストサムライなんかでもそうなってる。これはまあ、火が画面に映えるから、効果的に使いたくなるためでしょう。

しかして。ナルニアにも魔術で火線が張られて魔女が阻まれるシーンがあるのですが。

このヒト、理屈抜き0.2秒で突破しました。中央から。

このシーンはガンダルフがバルログのハンマーを受け止めるシーンに並んで、
ハリウッドファンタジー屈指の名シーンと認定しました。俺が。
アダムソンさん、あんた偉いよ。よくぞそこを面白くすればいいという事に気がついた。

【評価】
総評 80/100点 (秀作)
脚本、監督        合格点
役者、演出        合格点
ティルダ・スウィントン  最高点        
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by neo_logic | 2006-04-04 23:09 | メディア評
【映画評】 猟奇的な彼女 2001年韓国/ 191分/ カラー
これはさすがにもう見飽きました・・・・
韓国ブームってのは結局リバイバルブームの事なんですね。
バブル以前の華やかで活気に満ちていた時代の産物のような。
そういえばインドネシア映画もほとんどこんなノリだよな。

監督も脚本もコンテも評価も並。金もかかってない。
そりゃ、そこいらの日本ドラマよりは数段上ですが、何より古い。
なんで韓国の戦争映画は受けないのに恋愛ものは受けるんだろう。
あっちのが新しいと思うんだがなあ。

一方役者は上手。ヒロインは可愛らしい。アップでも3秒は持つ。
主役も自分の役を理解して上手に演じてますね。
あと、映像特典が笑えます。
韓国映画って楽しそうに撮るんだよね。終始和気藹々としてる。

しかし、恋愛しかない恋愛ものはやっぱなんか面白くないな。
でもこれは好みの問題か。

追記
そうか、なんか見たことあるなって思ったら、
序盤がシャーリーズ・セロンの「スウィート・ノベンバー」を
彷彿とさせるんだわな。あっちのほうが好き。BGMが。

【評価】
総評 40/100点 (凡作)
役者           合格点
シナリオ・演出    及第点
新しさ           零点
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by neo_logic | 2006-03-15 13:06 | メディア評
【映画評】 サンサーラ 2005年フランス/118分/カラー
サンサっていうとぼけた主人公が世界中を旅行して可愛い子をナンパする話。誰だ、そのまんまとか言ったやつは。

でもまあ、なんか俺は本質的にこの主人公に親近感を感じました。傍から見てる分には180度違う感じの人と思われているのかもしれませんが。

こういう流離人生や道楽人生に憧れがあるわけでもないんですが、「いつでも自分を捨てて、ゼロからスタートできる」ような発想はわかるなあと思うわけです。

なんとなくね。長く生きれば生きるほど、なんだかやたらに捉われたり縛られたり足を引っ張られたりしてる人って多いと思うんですよ。知れば知るほど、知識におぼれて知恵が無くなっていく。でも、経験は人を老獪にはしてくれるけれど、情熱はもたらさないと思う。

あまり人を騙すことに躍起になるもんじゃないですな。
自然に生きてりゃいいんだよねえ。
そう思いました。

カメラワークがよくないですね。
固定カメラはやっぱり重要ですよ。
手で持つのはやめたほうがいいと思う。

【評価】
総評 80/100点 (良作)
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by neo_logic | 2006-03-08 00:07 | メディア評
【映画評】 メギド 2001年アメリカ/106分/劇場未公開
傑作。

こんなに頭の悪い映画見たことないです。

以下、全面ネタバレですが、見る価値のある映画じゃないので、
これだけ読んでもいいと思います。

前半は基本的に「エクソシスト」と「オーメン」と全く同じつくりです。アレクサンダーっていう悪魔憑きの男がいるのですが、こいつ、ヨーロッパを支配して政治力で世界連合の総統になります。弟は合衆国大統領で、この独裁に徹底抗戦します。
いきなりノリがオカルト物から政治物になります。

「合衆国は屈せん! 人民の人民による人民のための国家であり続ける!!」
と怒鳴る大統領は文句無くカッコいい。でも負ける
南北アメリカと中国以外、全てが総統の傘下に入ります。
中東和平をまとめたとかなんとか、一応理屈らしい理屈もあるのですが、
具体的に何をやったのか全くわかりません

ちなみにこの映画、日本は認識されてません。
監督、日本は中国の一部かなんかだと思ってます。絶対。

さて、アレクサンダーはなにせ悪魔なんで無敵です。負けません。
オカルトなんで、世界首都はエルサレムです。
嘆きの壁でユダヤ人が普通に泣いてるのが爆笑です。

ますます調子に乗る総統。
まだ南北アメリカと中国を残してますが、もう勝ちムードで酒飲んでます。
「神よ! 私は全てを手に入れた! 貴様に屈服していた時代は終わった! 創造主はその子たちに敗れたのだ!」
と、調子に乗っているとき、凄まじい量の隕石が落下!!

神キタ――――(・∀・)――――― !

世界が滅亡同然、主人公激怒(ここで怒るのも意味不明だが)。
「私を敬わないからだ、天誅ー! 」
自国民を怪光線で虐殺!
このジャイアンっぷりがたまらん。そして、強大な経済力によってついに合衆国が屈服。いよいよ世界は本格的に焦る。

さらに主人公、口からイナゴを飛ばして中国も攻撃します。
しかしここで意外にも中華人民はくじけない。
「五億人がやられました」
「なんだ、たった五億人か」
さすがです
「よし、降伏したフリをしよう」
ちなみにヨハネの黙示録では「ハルマゲドンの時、東方より来る使者が」という記述があるらしいです。どうでもいいですけど。

エルサレムに集う各国の軍隊。
満足げな総統アレクサンダー。
「これはわたしの兵器ではない。世界を征服した証であり、トロフィーにすぎないのだ、わはは」

「撃てー!!」

中国軍が赤旗を立てて来襲!!
このシーンだけで見る価値があります。
というか、恐らくこのシーンを先に撮ってます、監督。
タクラマカンはどうやって越えたんだとか、そもそも戦車は100キロも走ると壊れるとかいろいろあるんですが、そこはもう突っ込むところじゃありません

米国とメキシコもこの中国の攻撃に応じて突如離反。
拉致された合衆国大統領が
「これが人間の自由意志だ」
とかなんとか言ってますが、どうみてもとってつけたようなセリフ扱いです。
多分監督が途中でこの大統領のキャラに飽きてます。
ちなみにこいつら現代戦という感覚が決定的に欠落していて、このミサイル戦全盛の時代に、ハリボテのような戦車が火砲を振りまきます
米国もなぜか飛行機で戦います。大陸間弾道弾とか使う気なかったんでしょうか。これも多分忘れてますね。情報戦はおろか、米国と中国との間にはなんのコミュニケーションもありません。
男は正規戦で勝負だ! 。
そういえば一応ヒロインもいますが、可愛くないので積極的に無視したくなります。
こうして前半のエクソシストなノリはどこへやら、いきなり戦争映画になります。
いいかげんにしろ。

ここでアレクサンダー総統、ついに正体をあらわします。

「はっはっは、私はルシファーだったのだよ!」

どうみても身長三メートルの着ぐるみです。本当にありがとうございました。
ロード・オブ・ザ・リングのバルログに片手でひねられそうなチャチな造詣がもう最高。合衆国大統領の首を絞めながら高笑いするルシファー様。

そのとき!
後ろで、光の十字架がルシファーの後ろで光臨!!!
「あれ?」
この振り向いたときのルシファーの負け顔がもうたまりません。
ドリフのタイミングと全く一緒。

神キタ―――(・∀・)―――!!!!

ルシファー敗北!!
ルシファー軍全滅!
神勝利!


終わり。

あ、ちなみに合衆国大統領は多分死んだ。どうでもいいけど。

いやね。
神が偉大でも荘厳でもなく、
神が、強い
という文脈の映画は初めて見たよ。

人間は完全においてけぼりで、ただ、ルシファーが神に敗北して、人はとばっちり。
神に対して祈りもせず恐れも抱かず、ポカーンと状況を見てるだけ。

まあ、こういう映画を死ぬほど見てないと比較できないのでちょっと伝わらないかもしれんのですが、一言で言うと、監督も脚本も、この手の作品や聖書や政治、軍事の知識を中途半端にかじったあげく誤解していて、とりあえず自分が面白けりゃいいという発想の下に完成されてるんですよ。そのくせ全編がセンスの凝縮。キリスト教徒と悪魔崇拝者がどっちも激怒しそうです。ここまで突き抜けて間違えられれば立派だ。

よくこの脚本、企画通ったな。

【評価】
総評 95/100点 (奇作)
勢いとセンス     満点。
勘違い度       合格点。
かけた金       落第点。
知識と教養     零点。むしろマイナス。というか虚数。
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by neo_logic | 2006-03-01 09:26 | メディア評