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社会科学と武道について書いています。しばしば寝言が混じります。
by neo_logic
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カテゴリ:紀行文
恐山紀行
ちょっと前の話。

父親「商売も暇になったし、ひさしぶりに旅行にでも行かないか」
俺様「それはいいことです、行きましょう。どこにでも行きますよ。登別ですか、熱海ですか、越後湯沢ですか、世界遺産になった中尊寺ですか。海外でもかまいませんが」

父親「恐山にしよう」
俺様「・・・・・・はい」

というわけで恐山に行ってきました。
バスの中で「一つ積んでは父のため・・・」という放送が流れるあたり、普通の観光地と一風違うところを見せ付けてくれます。

有名な観光地になってしまったこともあって、なんかこう人工的ですね。ゲゲゲの鬼太郎にでてきたあの恐山とは思えません。

とはいえ、たちこめる硫黄の匂いやら、強酸性で魚が一種類しかいない湖やら、白い小石が積み上げられている風景やらは、独特な奇観となっていますね。

Sio2の含有率が高くて溶岩は全て白く、周囲には釣り鐘のように不自然に高い山が多い。噴火すると大爆発するタイプですね。大島とかキラウェアとかの黒い山とは正反対です。

本尊が大日如来とかそういうのじゃなくて、地蔵菩薩なところもなんかわかります。

さて、この寺の総門をくぐり、山門に入ったところ。なんか普通の寺にはない変わった小屋があります。
風呂だ。温泉だ。


寺の中に風呂があるのは初めて見ました。

父親「タダだな。入ろう」
俺様「手ぬぐいがありませんね」

父親「そこらに売ってるだろう。お札と抱き合わせで」
俺様「なるほど。すばらしい商売ですね」

別段抱き合わせで売ってたりはしませんでした。200円でかわいらしい絵が描いてあります。失礼なことを言うものじゃないね。


硫黄の匂いがたちこめるかなり熱い温泉でした。通っている人もいるようで、風呂桶とかシャンプーとか持って入ってくる人ともすれ違いました。

驚いたのが「硫黄で頭がいたくなったりするので、窓を全開にしてください」というただしがき。そこらじゅうに観光客がいるのに。女湯はどうしてるんだろうと向かいの小屋を見たら、隙間の開いたたがいちがいの板をつかって仕切っているようでした。なるほど。

植物を供えるとすぐに枯れてしまうせいか、そこここに参拝者が刺しているのは風車。
人のほとんどいない荒地に、からから、からからと寂しく風車が回ります。


これは血の池地獄というところらしい。水ではなく石が赤いようですね。


で、これが有名な口寄せ。親父は全く信仰心が無く俺はキリスト教徒なので素通りです。信じてないのにやってもらうのは失礼ですしね。年配の女性とかで、やってもらってる人はかなりいたようです。

硫黄が流れ込むこの近くの宇曽利湖には、一種類だけ非常に丈夫なウグイがいるそうです。それ以外の稚魚とかを放流すると、5日で骨になるとか(笑)。植物もほとんどなく、ヘドロとかアオコとかは無縁で、異様に綺麗でした。日の反射で七色に光ったりします。

寝ぼけてるかマリファナでもやってる時に、「ここが十万億土です」と言われたら確実に信じそうです。

さて、参拝も終わり外に出ると、なんか面白いものが売っています。

名物、「霊場アイス」だそうです。マイナス100度くらいありそうです。

食べてみたところ、アイスというよりシャーベット。ヨモギの香りがはっきり感じられます。私には美味しかったです。

ちなみに入り口そばの休憩所においてあったコミュニケーションノートには、このアイスがうまいかまずいかで大激論がかわされていました。お前ら何しにきた。

というわけで下山。最後にお土産買ってきました。


右から順に
・恐山コップ:お湯を入れると冷水になる。
・身代わり地蔵:地蔵に代わってあなたが厄を受ける。
・お守り:海底に潜むドラゴンも一撃
・携帯ストラップ:あの世から電話がかかってきます。
・お札:キョンシーがおとなしくなります。

欲しい人はいますぐ私に連絡をください。誰もいなければ全て松田園子さんの家に放り投げてきます。

ちなみに私の父親は、でかでかと恐山と書かれた般若心経を大量に買い、母や友達にものすごく変な顔をされていました。当たり前だ。
by neo_logic | 2011-09-17 15:15 | 紀行文 | Comments(4)