セキュリティ系エンジニア。IT技術について書いているふりをしています。
by neo_logic
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【書評】 ディエン・ビエン・フー 西島大介 2007 小学館
デフォルメによってベトナム戦争の悲惨さを浮き彫りにするのではなく、
デフォルメによってベトナム戦争を面白く描いてしまった困った作品。

しかもそんな作品なのになんか面白かった。
見た目は対照的だが、シグルイやヘルシングに近いものがある。

評価:80点
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# by neo_logic | 2008-02-25 19:42 | メディア評
【映画評】13 ザメッティ/2005仏=グルジア/モノクロ
うげー。

こんな気分悪くなる映画久々に見ました。
なんかフィルム・ノワールを思い出すようなモノクロ映画。
バッド展開にバッドエンド。悲惨すぎ。

主人公の描写の甘さとかいくらなんでも非現実的とか
なかなか突っ込みどころも多いのですが、私は相当引き込まれました。
こういう作品をリアルと感じる性質を持ってるみたいです。

嫌な気分になる映画にはこれまでも出会いました。
ダンサー・イン・ザ・ダークとかザ・フライ2とか。
ただ、それとなんか違うんですよね。
なんつーか「人生ってのはこんなもん」と言われたようでグサッときました。

なんだか、私はこの主人公みたいな一生を送る気がします。
希望や理屈じゃなくて直感として。

夢に出てきそう。やだなぁ。

総評:80点
役者:90点
脚本:75点
雰囲気:75点
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# by neo_logic | 2008-02-11 00:40 | メディア評
【書評】アメリカ 非道の大陸 多和田葉子(2007) 青土社
紀行文みたいなフィクション。
アメリカに行ったみたいな気分になれる。

ストーリー皆無。
突っ込みたくなるくらい展開上は何も起こらない。
次の章に入ると全く違う話になっているし。

ただ、肌にアメリカが伝わってくるというか、生々しさが込められている。
文章が上手な人はこういう本を書くのかと感嘆。
目に風景が浮かぶだけでなく、音や匂い、気配まで感じられる、そんな作品。

でも、もうちょっと面白く書いてもいいんじゃないですか?

評価:72点
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# by neo_logic | 2008-02-05 21:01 | メディア評
【書評】 砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない 桜庭一樹 2007 富士見書房
桜庭の作品でおそらく最も面白いと思ったのがこの作品だ。

大塚英志がしばしば「少女はいかなる文化を持っているか」を
評論に書いているが、この男性が持つ永遠の疑問について、
女性の側から回答しているように感じた。

恋愛の対象ではない異性というのは不思議な存在である。
接点が少ないからだ。
異性というのは、恋愛の対象にならない限りなかなか深いところまで
理解するのは難しい。これは、こと男性の側から女性に対しての方が
難しいのではないかと思う。

それでも理解しようとすると、これは実在の人物よりもむしろ
本をはじめとする媒介を通じてのほうがしばしば
わかりやすいのではと思う。

少なくとも私にとってこの小説はそうであったし、
この小説に描かれた少女の観点は、
ある程度感性が発達した女性であればかなりが経験してきた
観点だと考えていいんじゃないだろうか、と勝手に想像する。

もちろん実際のところどうかは知らない。
ただ、すくなくとも自分にとってはかなり読む価値があった。

多くの少女を描いた男性作家の作品など、
この作品の前ではかなりかすむ。

評価:90点。
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# by neo_logic | 2008-01-16 20:50 | メディア評
【書評】 赤朽葉家の伝説 桜庭一樹 2006. 東京創元社
桜庭の作品は一貫して浅い。
また、唐突である。

これはデビュー作のゲームからずーっと
私が思っていることだが、この作者、とかく浅い。

扱っているテーマはいいのだが、どうしても
作者の底の浅さが露呈してしまう。

この作品も、昭和から平成にかけての描写が勝負どころなのだが、
どうしても踏み込みが甘く見えてしまう。
けれんが足りないのである。
また、なぜか超能力や超常現象的な設定を
安易に使ってしまうという悪癖もある。

このテーマならもっともっと奇怪な作品に仕上げて欲しかった。
もしくは人物の描写に深くえぐり込んで欲しかった。

こういう感想を持つので、次はどうだ、
という期待をいつも持って読んでしまう。
そしていつも、惜しい、と思ってしまう。

この作家が好きだからなおのことである。

総評:75点(俊作)
舞台:上の中
人物:中の中
展開:上の下
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# by neo_logic | 2008-01-15 21:41 | メディア評